空心菜(クウシンサイ)は中華料理に欠かせない葉物野菜。わたしは空芯菜が大好きです。
でも残念ながら、空芯菜の栽培は室内水耕栽培では難しいです。挑戦してみたい方がいたら止めませんが、一応どんなふうになるのか、栽培の記録を残しておくので参考にしてください。
※空心菜は別名が多く、種は「エンツァイ」「エンサイ」「ヨウサイ」などの名前で売られていることが多いです。
空心菜基本情報
科名 | ヒルガオ科 |
始め方 | 種 |
好光性or嫌光性 | 不明 |
種の寿命 | 2年 |
種まきから収穫までの期間 | 2か月 |
栽培期間 | 2か月~5か月 |
栽培の手順
空心菜栽培のために必要なのは以下のアイテムです。
- 空心菜の種
- バーミキュライト
- 種まき用の小さな容器
- つまようじかピンセット
- 定植用の容器
定植用の容器は定植時までに用意すれば間に合います。
空心菜は1株を大きく育てて少しずつ収穫していくことができるので、小松菜等のようにたくさん育てる必要はないと思います。
種まき
バーミキュライトは水を含ませて「ひたひた」ぐらいにしておきます。
つまようじの先端を濡らすと種がくっつくので、バーミキュライトへ種まきします。もちろんピンセットを使ってもOKです。
雑菌が入るといけないので、なるべく素手で触らないほうがいいかな、と思っています。
今回は5粒まきました。種全体がしっかりバーミキュライトに隠れるように、つまようじを使って種を沈めてください。
あとは、バーミキュライトが乾かないように管理しながら発芽を待ちます。
種まきから10日ほどで、ここまで芽が出てきました。
種まきの詳しいやり方はこちらも参照してください。
定植
しっかりとふたばが出たら、定植できます。バーミキュライトから苗を優しく引き抜いて、根についたバーミキュライトは洗い流します。
スポンジに苗を挟みます。
容器に培養液を入れ、定植します。
定植のやり方について、詳しくはこちらもご覧ください。
培養液の補充・交換、摘芯をおこなう
定植後は、しばらくは培養液の補充・交換を続けます。
また、空心菜は「摘芯」することによって収穫量を増やせます。
高さ20cmぐらいになったら、成長点を切る「摘芯」をします。
収穫と保存
摘芯後、脇芽が伸びてきたら、随時伸びてきた葉を収穫します。これを繰り返すと、長期に渡って収穫できます。
が、残念ながら、室内水耕栽培では空心菜は育ちませんでした。
ご覧のとおり、葉が徐々に枯れてしまいました。昨年挑戦したときも似たような結末になったので、空心菜は室内水耕栽培には向かないのかもしれません。
失敗の原因を推測してみました。
- 原因1:生育温度と室内温度が合っていない?
- 原因2:容器が浅くて根が張れなかった?
まず、空心菜というのは高温を好む植物です。だからこそ、京都の暑い庭でも真夏に栽培が可能で重宝していたのですが、室内は当然涼しいので、空心菜には寒かったのかもしれません。
次に、容器の深さの問題です。空心菜の根を見てみると、今回使用した容器では浅かったような気がするのです。
太くて長い根がたくさん出ていますよね。
ほうれん草もそうかもしれませんが、深い容器を使えば、室内水耕栽培でも育つのかもしれません。
ただ、わたしはLEDライトを使用していて、棚の高さには限界があるため、深い容器だと作物が育つ地上部が狭くなってしまうんですよね。我が家の環境では、深い容器を使った栽培が難しいので、これ以上の挑戦は多分しないでしょう。
(もし、また条件を変えて挑戦した場合は追記します)
空心菜は真夏の過酷な環境でもぐんぐん育つ育てやすい野菜なので、素直に屋外でプランター栽培したほうが断然楽だと思いました。
また、同じ葉物野菜であれば、小松菜や水菜が断然育てやすいので、そちらをオススメします。