中級編 空気の循環が大事!サーキュレーターを使おう

理解を深める

室内水耕栽培が屋外での栽培と大きく違うのが、風の有無。

空気の循環です。

室内では、屋外のように空気が動いていません。

でも、植物にとって、空気の動きってとても大事なんです。

空気の循環、風が植物を育てる

植物の成長に風が必要なのは、以下の理由からです。

  • 害虫の繁殖予防
  • 病気・カビ予防
  • 蒸散の促進
  • 丈夫な茎が育つ(気がする)

害虫の繁殖予防

まず、害虫の予防です。

風がある場所では虫は活動しづらいですよね。風が吹くと飛ばされてしまうので。

風がない場所では害虫が活動しやすく、繁殖しやすくなってしまいます。

病気・カビ予防

空気の循環が無いとじめじめとした空気が溜まって、カビが生えやすくなります。

植物もさまざまな病気がありますが、風の無い室内水耕栽培だと、一度病気が持ち込まれると一気に広がりやすい環境でもあります。

蒸散の促進

植物は葉から水分を蒸散させているって、小学校で習いましたよね。

風がないと水分が乾きにくいので、蒸散もしにくいそう。

すると成長もしにくくなるので、成長が遅かったり大きく育たなかったりします。

丈夫な茎が育つ(気がする)

これはわたしが個人的に思っていることなんですが、風がない場所だと植物に負荷がかからないので、ひょろひょろになりやすいのではないかな、と。

もちろん、照度や栄養の影響が大きいはずですが、風の有無も関係ある気がするんです。

人間も、筋トレで負荷をかけると筋肉がついてしっかりとした体つきになりますよね。

実は植物も、負荷があるかどうかで丈夫さが変わってくるのではないかな、と思います。

サーキュレーターで風を送ろう

室内でも、エアコンや扇風機を使っていれば空気は動いていますよね。

でも、意外と植物にとっては風が不足していることが多いです。

人間が生活する上での自然な空気では、植物にはちょっと足りません。

サーキュレーターを使用すると、一気に空気の循環が改善され、病害虫に悩まされなくなり、元気に育ってくれるようになるのです。

強い風でなくいいので、弱~中ぐらいの風を「首振り」で当てるぐらいがおすすめです。

プログラムタイマーで自動化がおすすめ

風は24時間当てるのが望ましいですが、日中だけ当てるスタイルでも意味がありますし、1時間おきぐらいでオンオフを繰り返すのでもOKです。

こうしたオンオフは、プログラムタイマーを使用すれば簡単に自動化できます。

わたしはアナログ式のプログラムタイマーを使っています。

「スマホを使って制御」などかっこいいことはできないのですが、アナログで直感的に使えるので気に入っています。

50Hzと60Hzの切り替えタブがあるので、始めに設定しておいてください(関東は50、関西は60です)

デジタルタイプもあります。

サーキュレーターはそもそも電気代がめちゃくちゃ安いので、つけっぱなしでもいいです。

1時間あたり0.5円程度なので、24時間つけても12円。1か月でせいぜい360円です。

つけっぱなしにするとサーキュレーターがすぐ壊れるのではないかという心配もありますが、そういう話は聞いたことがありません。

空気を循環させるのが目的。同じ場所に風を当て続けるのはNG

サーキュレーターを使うのは、空気を循環させるためです。

植物に直接風を当て続けるのは、植物がかえって弱ってしまうのでNGです。

首振りで直接当てるのは大丈夫です。

サーキュレーターの位置ですが、植物から少し(1~2m)離れたところから当てるのがおすすめ。

植物に風を当てるのではなく、「空気の流れを作り出す」というイメージでサーキュレーターを使ってくださいね。

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