普通のきゅうりよりもミニサイズで、狭い場所でも育てやすい「ミニきゅうり」という作物があります。
室内水耕栽培では限られたスペースで育てるので、普通のきゅうりより絶対にミニきゅうりのほうが育てやすいです。
このページでは、ミニきゅうりを室内水耕栽培で育てる方法を紹介します。
ミニきゅうりの基本情報
科名 | ウリ科 |
始め方 | 種・苗 |
好光性or嫌光性 | 嫌光性種子 |
種の寿命 | 3年 |
種まきから収穫までの期間 | 2か月~3か月 |
栽培期間 | 4~5か月 |
栽培の手順
ミニきゅうりの水耕栽培に必要なアイテムは以下のとおりです。
- ミニきゅうりの種
- バーミキュライト
- 種まき用の小さな容器
- つまようじ
- 定植用の容器
種から育てる場合、まずは種まき用の小さな容器で種まきをして、1週間~10日後ぐらいに定植するので、定植用の容器は後から準備してもOKです。
苗から育てる場合は「定植」のところから読んで下さい。
種まき
今回は「ミニミニ千成」という品種を使いました。
種としてはちょっと高いですが、3年ぐらいは使えるのでいいかなーと。
ミニきゅうりの種はあまり売っていないので、ネット通販が確実です。
種まきは、バーミキュライト種まきがおすすめ。
種まきの詳しい手順は以下の記事でご覧ください。
参考:水耕栽培のための種まきの基本。バーミキュライトとスポンジの2パターンを紹介
ウリ科特有の、かわいい双葉です。
定植
双葉が完全に開いて、容器の底から根が伸びているのを確認できたら、定植します。
2Lぐらいの容量の容器に、穴を開けたスチレンボードを乗せるだけの簡易的な栽培装置です。
参考:かんたん工作容器
上に乗せているのは100円ショップで購入したワイヤーバスケット。
支柱代わりに使っています。
きゅうりはつるが伸びるので、ワイヤーバスケットに絡みついていきます。
放っておくと思わぬ方向に行ってしまうこともあるので、成長してきたらワイヤーにからめて誘引してあげてください。
定植後の作業としては、培養液の管理と、つるの誘引ですね。
培養液の管理についてはこちらも参考にしてください。
参考:水耕栽培の培養液管理の基本。培養液の補充や入れ替えのやり方
伸び過ぎであれば、成長点を摘心してしまってもOKです。
花が咲きました。
きゅうりは特に人工受粉などは不要です。
雄花は実になりません。雌花は付け根が膨らんできて、実になります。
収穫と保存
普通のきゅうり栽培と同様、ひとつめの実(第一果)は小さいうちに収穫したほうが、ふたつめ以降の実がなりやすいそうです。
収穫したきゅうり。小さくてかわいいですね。
きゅうりは生のままでもいいですし、浅漬けやぬか漬けにしてもいいですね。
害虫被害に遭いやすいかも
品種にもよりますし個体差もあるでしょうが、ミニきゅうりは室内でも害虫被害に合う確率が高い気がします。
これまで、「ハダニ」らしき被害に何度も遭っています。今回も、被害に遭い、途中で栽培終了しました。
このように少しずつ葉がやられてきて、最終的には全体に広がってしまいます。
被害が小さいうちであればスプレーなどで対処できるようなのですが、けっこうあっという間に広がってしまいます。
一方、屋外で育てる場合は「ウリハムシ」の被害に遭いやすいです。
ウリハムシはハダニと違って大きいので、防虫ネットで防げますけどね。
室内で育てる場合は、サーキュレーターなどでしっかり空気を動かすこと、霧吹きを使って葉にも水をかけることなどで予防できます。
ぜひ参考にしてください。