水耕栽培とは土を使わず、水と肥料だけで植物を栽培すること。
と言っても、使用する装置や器具はさまざま。
初心者が簡単にできるものから、プロの農家が使う大規模な設備まで、いろいろあるんですよ。
このページでは、水耕栽培の装置ややり方の種類について、まとめています。
わたしはプロのの農家ではないので(笑)、個人レベルでできる方法を取り上げています。
水耕栽培の装置、種類
水耕栽培をする際の装置や方法については、このような種類があります。
- 球根の水栽培装置
- 簡易水耕栽培装置(容器+すのこ+スポンジ)
- 株ごとに固定するタイプの装置
- ハイドロボールやココナッツピートを使った水耕栽培
- LEDライトを使った水耕栽培
- エアレーションを使った水耕栽培
- 循環型の水耕栽培
- アクアポニックス(循環式+おさかな飼育)
これがすべてというわけではなく、それぞれもっと細かくいろんな方法に分けることもできます。
それぞれどんなものなのか、詳しく紹介していきますね。
まずは、前半の、基本となる水耕栽培装置の種類から。
球根の水栽培装置
昔、小学校でやりませんでした?わたしは記憶がないのですが、『ちびまる子ちゃん』でヒヤシンスを育てるエピソードがあったのは覚えています。
球根を置いて、水に根を浸けるだけのシンプルな方法です。
もちろん、肥料を使うほうがさらによく育つと思います。
専用の容器を買わなくても、口が狭い瓶を使ったり、ペットボトル容器でも代用できます。
簡易水耕栽培装置(容器+すのこ+スポンジ)
すのこの上にスポンジを敷いて育てる、シンプルな水耕栽培装置です。
上記写真のようにベビーリーフ栽培をしたり、下の写真のように育苗に使ったりするのに向いています。
市販のキットもありますよ。種付きのこういうキットを買えば、すぐに水耕栽培が始められます。
株ごとに固定するタイプの装置
当サイトの工作容器や寄せ植え容器のような、株ごとに固定するタイプの装置です。
さきほどの簡易装置ではベビーリーフなど小さな作物しか育てられませんが、このタイプはどんな作物にも対応できます。
水耕栽培の基本形だと言えるでしょう。
ハイドロボールやココナッツピートを使った水耕栽培
土栽培のように、土状の培地を使って水耕栽培する方法です。
土の代わりにハイドロボールやココヤシ(ココナッツピート)を使用します。
土と何が違うかと言うと、ハイドロボールやココヤシ自体には栄養分は含まれず、水耕栽培用の肥料で栄養を与えるという点です。
土だと害虫の心配がありますが、無機質な培地であれば、その心配は無用です。
ただし、環境によってはカビが発生しやすいです。
LEDやエアレーションなどプラスアルファの装置
ここからは、水耕栽培をレベルアップさせる、プラスアルファの装置を紹介します。
LEDライトを使った水耕栽培
室内水耕栽培の場合、どうしても光の量が少なく、生育もゆるやかになります。
照度不足を解決するのが、LEDライトです。
わたしは、ニトリのラックに蛍光灯タイプのLEDライトを取り付けて使っています。
いずれも、まどべじストアで紹介しています。
市販のLED水耕栽培キットであれば1万円前後からいろいろ選べますよ。
エアレーションを使った水耕栽培
上記画像は動画のスクショなので見づらいかもしれませんが。金魚の水槽とかに入れる「ぶくぶく」ですね。
動画の最後のほうでご覧いただけます。
「エアレーション」とは、エアポンプを使って空気を送り込むことです。
実は、土栽培でも水栽培でも、空気はとても重要です。
水耕栽培では培養液を補充する際に空気も一緒に補充できますが、培養液の減りが遅いときには空気が不足してしまうこともあります。
空気をしっかり送ってやるほうが生育も良くなります。
循環型の水耕栽培
培養液を循環させるやり方です。エアレーションと同様、培養液にたっぷり空気が含まれるので、植物の生育が良くなります。
自作している人もいます。わたしも興味はありますが、物理が苦手な文系人間には仕組みを理解することも難しくて……機会があれば勉強します。
アクアポニックス(循環式+おさかな飼育)
循環式水耕栽培のさらに進化版が、アクアポニックスです。
水耕栽培と魚の飼育を合体させた、サステイナブルでエコな栽培方法です。
こちらはアクアポニックスの会社「アクポニ」さんからお借りした画像です。
魚のフンが養分となり、植物が吸収します。そうしてきれいになった水が魚を育てる、というように循環しています。
アクポニさんでは自作する方法も詳しく紹介してくださっているので、興味がある方は挑戦してみてください。
いろんな方法を試してみよう
このように、「水耕栽培」と言ってもやり方はいろいろあります。
予算がかからないもの、収穫量が多いもの、自作が楽しいもの、買うだけですぐできるもの……。
わたしは、工作は好きだけど難しいことはわからないので、こぢんまりと楽しむのが向いているようです。
こぢんまりと言ってもLEDは必須だし、たくさん育てたいときはエアレーションも欠かせないなぁっていう感覚です。
いろんな方法を試しながら、水耕栽培ライフを楽しんでくださいね。