パクチーは好き嫌いの分かれるハーブですが、好きな人にはたまらない!
自宅でいつでもパクチーが収穫できたら、最高ですよね。
パクチーの水耕栽培に挑戦してみましたので、栽培方法を紹介します。
パクチー基本情報
科名 | セリ科 |
始め方 | 種・苗 |
好光性or嫌光性 | 好光性種子 |
種の寿命 | 1年(短命種子) |
種まきから収穫までの期間 | 1か月半~2か月 |
栽培期間 | 半年以上可能 |
栽培の手順
パクチーの水耕栽培に必要なアイテムは以下のとおりです。
- パクチーの種or苗
- バーミキュライト
- 種まき用の小さな容器
- つまようじ
- 定植用の容器
種から育てる場合、まずは種まき用の小さな容器で種まきをして、1週間~10日後ぐらいに定植するので、定植用の容器は後から準備してもOKです。
苗から育てる場合は「定植」のところから読んで下さい。
種まき
バーミキュライトを、水で濡らします。ひたひたぐらいにしてください。
種は、小皿に出しておくと作業しやすいです。
パクチーの種は見てのとおり固い殻に覆われていて、発芽しにくいです。
殻の中に種が2粒入っているので、1つの種から2本発芽します。
殻を割っておくと発芽しやすくなります。(今回は割っていません)
つまようじの先端を濡らすと種がくっつきます。つまようじを使って種を置いていくと、指でするよりもやりやすいです。5~6粒まいておきましょう。
つまようじを使って種を沈めます。深く沈めるのではなく、種全体がバーミキュライトで隠れる程度で大丈夫です。
明るい場所に置いておきます。発芽するまでは、バーミキュライトが乾かないようこまめに水やりしてください。霧吹きを使うとやりやすいです。
2週間ほどで芽が出てきました。けっこう時間がかかりました。
種の殻を割らなかったので、1粒しか発芽しませんでしたが、しっかり2本、生えてきました。
定植
パクチーを定植します。以下のものを準備してください。
まず、バーミキュライトの容器にたっぷりと水を入れます。すると、バーミキュライトがゆるくなります。
指でそっと、苗を引き抜きます。
根に付いたバーミキュライトは洗い流します。
切り込みを入れたスポンジに苗をはさみます。
水耕栽培容器にセットします。
スポンジを入れる際、根を引っ掛けてしまわないように気をつけてください。
容器に、培養液を入れます。
根が完全に水に浸かるのではなく、根の上のほうは空気に触れている状態にしてください。
遮光のため、ペットボトルカバーをつけました。
引き続き、窓辺の明るい場所に置いてください。
日々の管理
定植後の管理について紹介します。
培養液の補充・交換
培養液ははじめのうちはあまり減りませんが、作物が大きくなってくると減りが早くなってきます。
減りが遅いうちは、1週間に1回程度、培養液をすべて入れ替えてください。長期間培養液を放置していると雑菌が繁殖したり、肥料の成分が偏ったりして、作物の生育がうまくいかなくなります。
作物が大きくなり減りが激しくなってきたら、毎日のようにたくさん補充する必要があります。そうなってくると常に新鮮な培養液が入ってくる状態になるので、培養液の全交換はこまめにしなくてかまいません。
それでも、1か月に1回程度は、全交換してください。
下葉取り
パクチーは、パセリと同様セリ科の植物で、中央からどんどん、新しい葉が出てきます。
古い葉は外側にどんどん広がっていきますが、古くなってくると見た目も悪くなりおそらく味も落ちます。
収穫時には外側の葉から収穫していくのですが、食べ頃の時期が過ぎた葉は、捨てましょう。
食べる機会がなくても、傷んだ下葉があったら、そこにも栄養が取られてしまうので、なるべくこまめに取り除きましょう。
ハサミで根元のほうをチョキンと切ってください。
収穫と保存
随時収穫
パクチーは、種まきから1か月半~2か月程度で収穫できるようになります。外側の葉から、必要に応じて随時収穫しましょう。
中心部分を残しておけば、しばらくするとまた大きく育ってきます。
保存方法
パクチーは使用するタイミングでその都度収穫するほうがラクですが、切ったもの水に浸けておいても2週間ぐらいはもちます(水は1~2日毎に替えてください)。
また、濡らしたキッチンペーパーで根元と包んで冷蔵庫で保存する方法もあります。
冷蔵庫に入れておくほうが長持ちします。