スプラウト栽培

はじめての水耕栽培

土を使わない水耕栽培の中でも、もっとも手軽にできるのが、スプラウト栽培です(厳密には、水耕栽培とも言わないかもしれません)。

肥料も使わず水だけで栽培できるので手軽。しかも1週間で収穫できる!そして収穫したスプラウトは栄養的にも優れていると言われているので健康にもいいですね。

そんなスプラウト栽培のやり方を紹介します。

2種類の育て方があるので、両方とも紹介しますね。

スプラウトとは?

まず「スプラウト」が何なのか、簡単に説明を。

スプラウトとは「新芽野菜」のこと。スーパーでは「ブロッコリースプラウト」や「アルファルファ」などが売られていますよね。

また、日本では昔から馴染みのある「かいわれ大根」も、スプラウトです。それから節約食材の定番「もやし」も、スプラウトです。

リボベジ(再生栽培)でおなじみの「豆苗」も、スプラウトの仲間なんですよ。

スプラウトは、大きく2種類に分けることができます。

ひとつめは、かいわれ大根や豆苗のように、直立しているタイプのスプラウト。こちらを「かいわれ系スプラウト」と呼びます。

もうひとつは、もやしやアルファルファのように、向きがバラバラのもの。こちらは「もやし系スプラウト」。

これらは育て方に違いがあります。

ここからは、この2種類の育て方を紹介します。

もやし系スプラウトの育て方

まずはもやし系スプラウトの育て方です。用意するものは以下の通り。

用意するもの

  • 種(アルファルファ、ごま、グルーンマッペ、大豆など)
  • 栽培するための容器
  • 水切りネット(ガーゼでもOK)
  • 輪ゴム

容器はガラス製のコップでもいいですし、画像にあるようなプラスチック製の容器でもいいです。

容器は事前に消毒してください。パストリーゼでアルコール消毒するのが手軽です。

種は、スプラウト用として売られてものを使ってください。植物の種子は薬剤処理されているものも多いのですが、若いうちに収穫するスプラウトでは、薬剤の影響が残っている場合があります。

種は園芸店やホームセンター、ネット通販で手に入ります。ダイソーでも種類は少ないですが売っています。

↓水耕栽培に必要なアイテムはこちらでも紹介しています。

もやし系スプラウトの栽培手順

まず、容器に種を入れます。

目安としてはこれぐらい。多くても、底一面が隠れるかどうか、ぐらいにしておきます。

水道水を入れます。量は適当です。

このまま、夏は6時間、冬は12時間程度浸けておきます。ざっくり一晩、というイメージです。ホコリが入らないよう、フタをかぶせておきました。

一晩経ちました。水が黄色くなっています。

ここで、ネットをかぶせます。わたしは排水口フィルターを使っていますが、目の細かいネットであればなんでもかまいませんし、ガーゼを使ってもいいです。輪ゴムでとめておきます。

そして、このまま容器を傾けて、中の水を捨てます。ネットをつけたまま新しい水道水を入れ、少し揺すって洗うようにして、また水を捨てます。2回ほど繰り返します。

ネットを外すとこんな感じ。すでに発芽しているものもありますね。

見やすいようにネットを外しましたが、実際にはネットは最後まで外しません。またフタをかぶせておき、薄暗いところに置いておきます。

半日ほど経ったら、またネットをつけたまま水を入れ、揺すり洗いを2~3回おこないます。

1日2回、揺すり洗いを毎日繰り返します。

翌日の様子。

3日目。

4日目。

5日目。

6日目。

7日目。

今回は8日目で収穫しました。

食べる際に水洗いすれば種の皮はある程度落ちます。種の皮も、食べても問題ないですが。

なお、保存したい場合は冷蔵庫で2~3日はもちます。冷蔵庫に入れてからも、1日に1回ぐらいは水洗いしてやればもっともちます。

また栽培期間中も、泊まりで出かける場合は、冷蔵庫に入れておくと2~3日は成長を鈍化させることができます。帰宅後にまた冷蔵庫から出して、栽培の続きをしましょう。

もやし系スプラウトは日に当てることなく暗い場所で育てられるので、わたしはキッチンに置いています。キッチンなら洗うのもすぐできてラクです。

完全に真っ暗な場所に置いてもいいですが、わたしはそこまで徹底するのは面倒なので、多少光が当たるけどまあいいかというマインドで栽培しております。

ただ、これまでの経験上、白ごまスプラウトの栽培が難しいです。アルファルファは失敗したことがないのですが、白ごまはこれまで5回ほど挑戦してすべて失敗しています。なかなか成長せず、腐って終わってしまうんですよね……。今後、何かコツとかわかれば掲載します。

そういうわけで、もやし系スプラウトを栽培するなら、アルファルファが簡単でおすすめです。

かいわれ系スプラウトの育て方

続いて、かいわれ系スプラウトの育て方です。

まず、用意するものは以下の通りです。

用意するもの

  • 種(かいわれ、ブロッコリースプラウト、ひまわり、豆苗等)
  • 栽培するための容器
  • (必要に応じて)キッチンペーパーやスポンジ
  • アルミホイル

容器は、今回はざる付きの容器を使いました。一番節約かつエコな方法です。

ただ、成功率を上げるには、キッチンペーパーやスポンジを使うほうがいいです。ちょっとエコじゃないけど、スポンジを使うと一番うまくいきます。

先に言っておきますと、今回はひまわりスプラウトを栽培しましたが、あんまり成功していません。笑

変な仕上がりになっていますが、どうぞご覧ください。

かいわれ系スプラウトの栽培手順

まず、容器に種を入れます。種同士が重ならないように入れます。

水道水を入れます。

このまま一晩ほど浸けておきます。夏は6時間ほど、冬は12時間ほど浸けると良さそうです。

一晩浸けておくと、水がちょっと汚れます。

水を捨て、きれいな水を入れて種を揺すり洗いし、水を捨てる、という作業を2回ほど繰り返します。

キッチンペーパーやスポンジを使う場合、ここで、容器の底にキッチンペーパーやスポンジを入れ、その上に種を並べてください。

遮光のため、アルミホイルをかぶせます。

この後、また半日後ぐらいに、水洗いの行程をおこないます。

その後は、種が水に浸る程度に水を入れます。が、1日2回ほどは水洗いをします。

キッチンペーパーやスポンジを使う場合は水洗いではなく、キッチンペーパーやスポンジが乾かないよう湿らせる程度に水分を与えます。

2日目。

3日目。

4日目。

5日目。

6日目。ね、あんまり成功していないでしょう?発芽率が低く、伸びた芽も曲がりくねっています。

7日目。ここからは、緑化させるため、光に当てます。

9日目。収穫しました。

おいしかったですが、ひまわりスプラウトは毎回、このように発芽率が低く、曲がりくねった仕上がりになります。またコツが何かわかったら追記しますね。

理想はこんな感じ。

ラディッシュの余り種で育てたかいわれです。

このときはキッチンペーパーを使って栽培しましたが、やはり、キッチンペーパーやスポンジのような土台があったほうがしっかり育つのでしょう。

でも売り物でもないし、食べれたらそれで良いので、ざるだけを使ったエコの栽培もアリかな、と思っています。

まとめ

スプラウト栽培は簡単で費用もほとんどかからず、日光も気にせず育てられるのが魅力です。

料理の彩りとして重宝しますよ。

↓水耕栽培に必要なアイテムはこちらでも紹介しています。

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