挿し木の基本。ハーブ類や果菜類を挿し木で増やす、株を更新する。

きほん

作物の増やし方として、「種から育てる」「苗を買ってきて育てる」といった方法のほかに、「挿し木で増やす」という方法もあります。

挿し木とは、今ある作物の一部をもらって、それを新たな株として育てること。

このページでは、挿し木のやり方を紹介します。挿し木に向く作物も紹介するので、ぜひ試してください。

挿し木で株を増やす手順

  1. 枝の一部を切る
  2. 大きな葉は取り除く
  3. 長さを整える
  4. 水に浸けておく
  5. 根が伸びてきたら水耕栽培容器にセットする

以下のように、摘芯や切り戻し剪定をすると挿し木に使える枝が作れます。

もちろん、摘芯や剪定のタイミングでなくても、挿し木をしたいときに挿し木用の枝を切ってもかまいません。

切った枝は、大きな葉は取り除き、もし枝が長すぎたら、10cmぐらいに切ります。このとき、先端を斜めに切ったほうが成功しやすいと言われています。

今回例に使っているバジルの場合は挿し木の成功率はほぼ100%ですので、そんなに神経質にならなくて大丈夫です。

小さなコップなどに水を入れて、挿しておきます。

毎日水を入れ替えます。

バジルの場合、暖かい時期だと3~4日ぐらいで根が伸びてくることが多いです。とにかく簡単で早いです。

挿し木に使う挿し穂は10cmぐらいの長さがあると扱いやすいのですが、もっと短くても成功することは多いです。根腐れなどできれいな枝がほとんど残っていなくても、ダメ元で挑戦してもいいと思います。

挿し木するメリット

挿し木にはこんなメリットがあります。

  • 種から育てるより早く育つ
  • 苗を買う必要がない(節約になる)
  • 数を増やすことで収穫量を増やしたり人にプレゼントもできる
  • もとの株が大きくなりすぎたら挿し木株に更新できる

「挿し木株に更新できる」というのは、もとの株を処分して、コンパクトな挿し木株に交換するという意味です。

特にハーブ類など長く育てているとどんどん大きくなりますし、上部だけでなく根もかなりのボリュームになってきます。

スペースが限られている屋内水耕栽培では、大株の作物ばかりを育てていると邪魔になることも多いですよね。

そこで、たまに挿し木で株を入れ替えてあげることで、コンパクトサイズを維持しながら収穫が続けようというわけですね。

お金もかからず簡単にできるので、ぜひ挿し木をマスターして活用しましょう。

ちなみに、水に挿したあと、土に挿しておけば土での栽培もできます。1時間ほど水につけてからすぐ土に挿してもいいですし、水挿しで発根を確認してから土に植えるのでもいいです。

挿し木ができる作物一覧

挿し木ができる作物をまとめてみました。

  • バジル
  • シソ
  • ローズマリー
  • タイム
  • セージ
  • オレガノ
  • ミント
  • エゴマ
  • ミニトマト
  • ミニきゅうり

これらの作物は挿し木できます。

わたしの場合、ローズマリーやタイムは庭でも育てていますが、屋外だと虫にやられてしまうことがあるので、虫にやられたら、無事な部分を切って、屋内で挿し木苗を作っておき、それを新たにプランターに植えたりいています。

剪定で大量の枝が出たのでたくさん挿し木を作りました

植物によっては挿し木が難しい種類もあるのですが、今回紹介した作物はいずれも成功率が高いので、よかったら試してみてくださいね。

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