中級編:LEDライトを使って収穫量を増やそう!

理解を深める

室内水耕栽培では、屋外での栽培に比べると圧倒的に光の量が少なくなります。

明るい窓辺だとしても、思っている以上に照度は低いんですよね。

それでも、レタスや小松菜などはなんとか育てられるんですが、どうしても小ぶりだったり、葉が薄っぺらかったりします。

LEDライトで人工的に明るくすると、屋外並に、しっかりとした野菜を育てることができますよ。

このページでは、LEDライトを追加して収穫量を増やす方法を紹介します。

室内水耕栽培で必要な明るさ

屋外と室内では、どれぐらい明るさが違うと思いますか?実は、かなり違います。

  • 晴天時 5万~10万ルクス
  • 曇天時 1万~3万ルクス
  • 蛍光灯をつけた室内 500~1,000ルクス
  • 晴天時室内の窓際 1万~2万ルクス

蛍光灯をつけた室内」の照度がかなり低いことがわかりますよね。

コンビニの店内などとても明るそうな場所でも、せいぜい1,000~1,500ルクス程度です。

窓から1m程度離れただけでも、照度は一気に下がります。

そのため、当サイトでは作物は窓辺の明るい場所に置くようにお勧めしています。

ライトとの距離が重要

「蛍光灯をつけた室内でも1,000ルクスぐらいしか無いなら、植物にLEDライトを使ってもほとんど意味が無いのでは?」と思いませんか?

それがなんと、意味はあるんです!

明るさ(照度)は、「ワット」や「ルーメン」ではなく「ルクス」で表しますが、ルクスは「対象物との距離」が重要です。

難しい話ではなく、普通に、目の前にLEDライトを持ってこられたらめちゃくちゃまぶしいですよね?

天井についているから程よい明るさなのであって、すぐ近くで照らせば、人間には明るすぎます。

つまり、植物に必要な強烈な明るさを室内で再現したいなら、物のすぐ近くでライトを照らせばいい、ということなんです。

室内水耕栽培に使用するライトの種類

室内水耕栽培にLEDライトを導入すると言っても、ライトにはさまざまな種類があります。

ここでは代表的なパターンを紹介します。

簡単!スタンドタイプのLEDライト

スタンド型のライトはヘッド部分を動かして調整できるので便利です。

上記の商品は植物育成用のスタンドライトで、タイマーも付いているので管理が自動化できます。

価格も安く、手軽に設置できるのが魅力です。

本格的!吊るすタイプの植物育成ライト

天井から吊るすタイプの植物育成ライトです。

スタンドライトと違って照らせる範囲が広いので、本格的な水耕栽培ができます。

ただ、ライトの色が怪しげなのと、しっかり吊るさないと落下など危険を伴うのがネックになるかもしれません。

おすすめ!蛍光灯タイプの白色LEDライト

植物育成用ではない、普通の白色LEDライト。蛍光灯のような長細いタイプです。

蛍光灯タイプのLEDライトというと配線が難しそうですが、上記の商品はコンセントを差し込むだけで、後はスイッチでオンオフするだけです。

色も白色なので自然で、一番おすすめの方法です。

ラック+LEDライトの設置方法

ここからは、蛍光灯タイプの白色LEDライトを設置する方法を紹介します。

用意するのは、以下のアイテム。

  • 高さが40cm以上ぐらいあるラック
  • ラックの幅と同じ長さのLEDライト3~4本
  • 麻紐

当サイトで使用しているのが、ニトリのパインラック(2段)です。

このラックは幅が61.5cmで、以下の57cmのLEDライトがちょうど良いです。

LEDライトは、麻紐でくくりつけるだけで設置できます!

写真では一重ですが、実際には2~3重に麻紐を巻いてしっかりくくりつけています。

強力な両面テープでつけてもいいんですけど、わたしは付け外しがしやすいほうがいいので麻紐でくくりつけることにしました。

↓こんな感じになります。わたしはパインラックを2つ並べて、117cmのライトを使用しています。

できれば、正面上部に、目隠しを付けましょう。

LEDライトが入っていた箱を切り開いてテープで貼っただけですが、逆光になるので意外と自然です。

ここに目隠しを付けることで、まぶしさが軽減されます。

植物には良くても人間にはまぶしすぎるんですよね。

タイマーで自動化するのは簡単

LEDライトは24時間つけっぱなしにするのではなく、太陽が出ている時間だけつけます。

厳密に○時間と決めなくても、「朝起きたらつけて夕方帰宅したら消す」ぐらいのゆるさで大丈夫です。

が、面倒な人はタイマーで自動化するのもおすすめ。機械オンチでも簡単に導入できますよ。

使うのは「プログラムタイマー」という機械です。

デジタルでスマホから管理できるタイプもあるんですが、わたしはより簡単なアナログタイプを使っています。

物理的に「点灯させたい時間帯のところだけコマを押し込むだけで設定完了です。

50Hzと60Hzの切り替えタブがあるので、始めに設定しておいてください(関東は50、関西は60です)

デジタルタイプもあります。

おまけ:引き出しを付ける

ニトリのパインラックは下に5cmぐらいの隙間があります。

ここにホコリが溜まるのが嫌なので、引き出しを付けることにしました。

と言っても、スチレンボードを使って工作するだけなので簡単です。小学生レベルの工作ができれば誰でも作れます。

ダイソーのスチレンボードとリメイクシートを使用して作りました。

完成したのがこちら。

設計図がこちら。

軽くてちゃっちい作りですが、水耕栽培に使うこまごまとしたものを入れるだけなら十分な強度があります。

まとめ

LEDライトを設置すると、植物の生育が良くなり、果菜類も育てやすくなります。

ただ、ラックに設置する場合はラックの高さ以上の作物は育てられません。

背の高い作物は育てられないので、それは外で育てることにしています。ディルとか。

葉物野菜やだいたいのハーブは、ラック+LEDライトの設備で育てられるので、十分だと思います。

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